四字熟語(日本実業) 四字熟語 政治家好みの大言壮語 31 呉越同舟【ごえつどうしゅう】 『孫子』に出てくる有名な句。仲の悪い者同士が、たまたま一緒にいあわせて、行動をともにすること。敵味方が偶然出会ってしまうさま。『孫子』は、春秋のころ呉の孫武が書いたとされる兵書。その中に”九地”の説明があり、最後に”死地”が出てくる。呉と越は古くからの敵国。国人までが憎み合っている。が、仮に呉と越の人が同じ舟に乗り合わせ、嵐がきたらどうするか。彼らは助け合って”死地”を脱するはずだ。『孫子』九地。昨日の敵は今日の友。 日本実業出版社「四字熟語(日本実業)」JLogosID : 4373102