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無線LAN
【ムセンラン/ムセンLAN】


wireless LAN

 有線ケーブルを使わず、電波や赤外線などを利用してネットワーク通信を行う形態のLAN。2006年現在、一般に普及している規格は、2.4GHz(ギガヘルツ)帯を利用して最大11M(メガ)bpsで通信可能なIEEE802.11bと、これと互換性を持ち、同じ周波数帯で最大54Mbpsの通信を行うIEEE802.11g、5GHz帯で最大54Mbpsの通信を行うIEEE802.11aの3種類。いずれも無線免許が不要で、ノート型パソコンや携帯情報端末、携帯ゲーム機などに通信機能が搭載されるようになっている。インターネットへの接続は、別途インターネット回線に接続されたアクセスポイント(AP)を親機とし、個々の端末が子機として接続する形態を取る。飲食店や宿泊施設、ターミナル駅などにAPを設置し、契約者のインターネット接続を可能にする公衆無線LANサービスもある。また、APを利用せず端末同士で直接無線通信を行うアドホック接続という形態もあり、携帯ゲーム機間の対戦ゲームなどに活用されている。業界団体「Wi‐Fi(ワイファイ)アライアンス」のテストを経て異なるメーカーの製品間の相互接続性を保証されている場合、Wi‐Fiのロゴマークが製品に付加される。なお、IEEE802.11aは当初、国内電波法の制限によって日本と欧米で利用する周波数が10MHzずれており互いに接続できなかったが、05年7月施行の電波法施行規則等の一部改正によって「世界標準」対応となった。07年の標準規格化を目指し、最大300Mbpsと高速化したIEEE802.11nの規格策定も進んでいる。




朝日新聞社
「知恵蔵2009」
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