東洋医学のしくみ 12 ■治療の方針を決める ' 診断の結果からみて、予診の段階で想像した通りに、治療はまず対症的なものから開始すべきだと考えました。つまり、最初に今回の腰痛に対して、急激に侵入した寒湿の邪と、血が滞ってできた血を除去し、経筋の運行を改善して激しい痛みを止めるという治療です。 その治療でひどい痛みがとれてふだんの状態に戻ったあとで、日常的な腰の鈍痛に対しての治療にうつります。脾気を補って水液の代謝を促進し、体質の改善をはかっていくという方法です。' 日本実業出版社「東洋医学のしくみ」JLogosID : 5030029