あさまし-げ
【あさまし-げ】
<形動>[ナリ]なら/なり・に/なり/なる/なれ/なれ
((「げ」は接尾語))[1]驚きあきれている。
[例]「あさましげにあきれ惑ひ給へるを、『げに心も知らざりける』と見ゆれば」〈源氏・総角〉
[訳]「驚きあきれていて困惑なさっているのを、『(中の君は)なるほど事情を知らなかったのだ』と思われるので」
[2](あきれるほど)ひどい。みすぼらしい。
[例]「
あさましげなる犬のわびしげなるが」〈枕草子・うへにさぶらふ御猫は〉
[訳]「
ひどい(姿の)犬で心細げなのが」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5070357 |