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人がまし
【ひと-がま・し】


[形][シク](しく)・しから/しく・しかり/し/しき・しかる/しけれ/しかれ

((「がまし」は接尾語))[1]人並みだ。人並みのようだ。一人前に見える。
[例]「十人並みにひとがましう、当世(たうせい)女房に生まれつくと思へば」〈西鶴・胸算用・三・四〉
[訳]「(自分の娘が)ふつうに人並みで、当世風の女に生まれついていると思うと」
<参考>用例中の「ひとがましう」は連用形「ひとがましく」のウ音便。


[2]相当の人物である。相当な人物らしい。
[例]「世の中に少し人に知られ、ひとがましき名僧などは」〈栄花・かかやく藤壺〉
[訳]「世間でちょっとは人に知られている、相当な人物らしい名僧などは」




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5072553