100辞書・辞典一括検索

JLogos

39

以上・已上
【い-じゃう】


<一>[名]<二>[接]<三>[自][サ変]<三>せ/し/す/する/すれ/せよ

い-じゃう【以上・已上】(―ジョウ)
<一>


[1](数量・階級・程度などが)それより上。
[対]以下(いげ)
[2](手紙などの末尾に用いて)これまで。これで終わり。
[例]「三月十四、五日までは伊賀(いが)に居申し候ふ。いじゃう」〈芭蕉・元禄元年二月中旬筆杉風宛書簡〉
[訳]「三月十四、五日までは伊賀(→いが)におります。これまで
<参考>「いじゃう」は主に男性が用い、女性の場合は「かしこ」を用いる。
[3]((「御目見得以上(おめみえいじゃう)」の略))江戸時代、将軍直属の臣で、将軍に直接会える身分の者。
<二>
[1]合わせて。全部で。合計。
[例]いじゃう大将軍六人、しかるべき侍三百四十余人」〈平家・七・北国下向〉
[訳]合計大将軍六人、申し分ない侍が三百四十人余り」
[2]その結果。それより後。
[例]「親類みな梟(けう)せられ、いじゃう義朝(よしとも)一人にまかりなり候へば」〈古活字本平治・上〉
[訳]「父方の血族はすべてさらし首にされ、その結果(直系の源氏は)義朝一人になっておりますので」
<三>(芸道などで)高度の境地に達する。高い位に達する。
[例]「是(ぜ)を集め、非を除(の)けて、いじゃうして」〈至花道〉
[訳]「長所を集め、短所を除いて、高度の境地に達して」




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5074017