家に在り
【いへ-に-あ・り】
いへ-に-あ・り【家に在り】(イエ―)((「在家(ざいけ)」の訓読))(仏教を信じながら)出家せず、家にいる。在家(ざいけ)でいる。俗世間にいる。
[対]家を出(い)づ
[例]「いへにあり、人に交(まじ)はるとも、後世(ごせ)を願はんに難(かた)かるべきかは」〈徒然・五八〉
[訳]「(仏の道を信じる意志があれば)家にいて、世間の人とつきあっても、極楽往生を求め願うのに困難なことがあるだろうか(いや、あるはずがない)」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5074663 |