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蹴る
【ける】


[他][カ下一]け/け/ける/ける/けれ/けよ

足の先で突き飛ばす。ける。
[例]「かの典薬(てんやく)の助(すけ)はられたりしを病(やまひ)にて死にけり」〈落窪・四〉
[訳]「あの典薬の助は(家来に)られたのがもとで、病気になり死んでしまった」
<参考>下一段活用の語は、この「ける」一語のみ。上代には「ける」の意で、「くう」(ワ行下二)、「くる」(クヮ行下一)、「くゆ」(ヤ行下二)、「こゆ」(ヤ行下二)の語が見られる。平安時代中期以降、「ける」が用いられるようになったが、近世以降はラ行四段活用となる。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5076518