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朽ち果つ
【くち-は・つ】


[自][タ下二]て/て/つ/つる/つれ/てよ


[1]すっかり腐って形がなくなる。朽ち果てる。
[例]「◎秋のうちはくちはてぬべしことわりの時雨(しぐれ)にたれが袖(そで)はからまし」〈和泉式部日記〉
[訳]「◎秋のうちに(私の袖は涙で)朽ち果ててしまうにちがいない、(そうなったら)当然降る時雨のときにはだれの袖を借りればいいのでしょうか」
[2]むなしく死ぬ。
[例]「◎難波人(なにはびと)いかなる江(え)にかくちはてん逢(あ)ふことなみに身を尽くしつつ」〈新古今・恋一・一〇七七〉
[訳]「◎難波人(=私)はどんな入り江(=因縁(いんねん))でむなしく死ぬのだろうか、逢うことがないので(波にもてあそばれる澪標(みおつくし)のように)身を尽くし続けて」
<参考>用例中の「江」は「縁(え)」との、「なみ」は「無み」と「波」との掛詞。また、「身を尽くし」は「難波」の縁語である「澪標」との掛詞。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5078393