全訳古語辞典 あ行 お 22 思し憚る【おぼし-はばか・る】 [他][ラ四]ら/り/る/る/れ/れ (「思ひ憚る」の尊敬語)あれこれ考えて遠慮なさる。気がねしてお控えになる。[例]「なかなかあやふくおぼしはばかりて」〈源氏・桐壺〉[訳]「(桐壺(きりつぼ)の帝(みかど)は若宮を東宮にしようとお考えになるが、宮中の諸事情から若宮のために)かえって危ないとご遠慮なされて」 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5082564