塞翁が馬
【さいおう-が-うま】
((塞(とりで)近くの翁(おきな)(=老人)の馬の意))物事の吉凶や禍福、幸不幸は簡単には決められないので、幸福であっても喜べないし、不幸であっても悲しむ必要はない、ということのたとえ。
<参考>中国北方の国境のとりでの近くに住む老人の馬がある日いなくなったが、後にりっぱな馬を連れて帰ってきた。その老人の息子はその馬に乗ってけがをしたが、そのために戦争に行かずにすみ、その後も生き長らえたという『淮南子(えなんじ)』の故事による。「人間万事塞翁が馬」の形で用いる。
| 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5083401 |