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せ給ふ
【せ-たま・ふ】


せ-たま・ふ【せ給ふ】(―タマ(モ)ウ)((使役・尊敬の助動詞「す」の連用形+補助動詞「たまふ」))[1]〔「す」が尊敬の場合〕(高い尊敬の意を表して)お…になられる。お…なされる。お…あそばす。
[例]「『なにごとぞ、生昌がいみじうおぢつる』と問はせたまふ」〈枕草子・大進生昌が家に〉
[訳]「『何事ですか、生昌がひどく怖がったのは』と(中宮が)尋ねになる


[2]〔「す」が使役の場合〕…させなさる。お…させになる。
[例]「夜うちふくる程に、題出(い)だして、女房にも歌詠ませたまふ」〈枕草子・五月の御精進のほど〉
[訳]「夜が更けてくるころに、(内大臣殿は)題を出して、女房にも歌を詠ませになる」▽[1][2]→させたまふ




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5084464