斟酌
【しん-しゃく】
[名][自][サ変]
[1]事情をよくくみ取ること。推察すること。
[例]「率爾(そつじ)にはいかが申し入るべきと
しんしゃくして」〈太平記・三六〉
[訳]「軽々しくはどうして申し上げることができようかと
事情をよくくみ取って」
[2]控えること。控えめにすること。遠慮すること。辞退すること。
[例]「将軍御参内(さんだい)の事は
しんしゃくあるべき由(よし)」〈太平記・四〇〉
[訳]「将軍が内裏(だいり)に参上なさることは
控えるのがよいことを」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5085940 |