末の世
【すゑ-の-よ】

[名]
すゑ-の-よ【末の世】(スエ―)
[1]後の時代。後世。未来。
[例]「いとわろき名の、すゑのよまであらんこそ、くちをしかなれ」〈枕草子・頭の中将の〉
[訳]「ひどく体裁(ていさい)の悪い名前が、後世まで残るようなことがあれば、残念である」
[2]人生の終わりのころ。晩年。
[例]「すゑのよに思ひかけぬこと出(い)で来て」〈源氏・松風〉
[訳]「人生の終わりのころになって、思ってもみなかったことが生じて」
[3]仏法が衰えた末法(まっぽう)の世。末世(まっせ)。
[例]「衰へたるすゑのよとはいへど、なほ九重(ここのへ)の神さびたる有り様こそ、世づかず、めでたきものなれ」〈徒然・二三〉
[訳]「衰えた末法の世とはいうが、やはり宮中の神々しいようすは、世俗に染まらず、すばらしいものである」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5086691 |





