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卯(う)の花に 兼房(かねふさ)見ゆる 白毛(しらが)かな
【うのはなに】


〔〔俳句〕〕〈奥の細道・平泉・曾良(そら)〉
[訳]「真っ白に咲いている卯の花の姿に、かつてこの地で老将兼房が白髪を振り乱して奮戦したさまが見えるようであるよ」
<参考>兼房は、源義経(よしつね)の忠臣増尾十郎権頭(ごんのかみ)兼房のこと。平泉(→ひらいづみ)の高館(たかだち)で義経の最期を見届けた後、館(やかた)に火を放ち討ち死にした。




東京書籍
「全訳古語辞典」
JLogosID : 5089688