侘びしらに
【わびしら-に】
[副]
わびしそうに。寂しそうに。せつなそうに。
[例]「◎わびしらに猿(ましら)な鳴きそあしひきの山のかひある今日(けふ)にやはあらぬ」〈古今・雑体・一〇六七〉
[訳]「◎寂しそうに猿よ鳴いてくれるな、(宇多(うだ)法皇のお出ましを迎えて)山の谷間にいるおまえたちにとっても、鳴くかいのあるきょうではないか」
<参考>用例中の「あしひきの」は「山」にかかる枕詞。「かひ」は「峡(かひ)」(=山峡、谷間)と「甲斐(かひ)」との掛詞。
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5090185 |