((形容詞「をし」の動詞化))<Ⅰ>愛しむ<Ⅱ>惜しむ
【をし・む】

[他][マ四]ま/み/む/む/め/め
をし・む(オシム)
((形容詞「をし」の動詞化))<Ⅰ>深く愛する。慈しむ。大切にする。
[例]「◎をしむらん人の心を知らぬまに秋の時雨と身ぞふりにける」〈古今・離別・三九八〉
[訳]「◎(私を)深く愛しているらしいあなたの心を知らないでいるうちに、秋の時雨が降るように、私の身は年老いてしまったことよ」
<参考>用例中の「ふり」は「降り」と「古(ふ)り」との掛詞。
<Ⅱ>
[1]惜しく感じる。物惜しみする。
[例]「寸陰(すんいん)をしむ人なし」〈徒然・一〇八〉
[訳]「わずかな時間を惜しく感じる人はいない」
[2]心残りに思う。残念に思う。
[例]「◎我がやどの梅の下枝(しづえ)に遊びつつうぐひす鳴くも散らまくをしみ」〈万葉・五・八四二〉
[訳]「◎わが家の梅の下枝で飛び移りながら、うぐいすが鳴いていることだ、(花が)散ってしまうのを心残りに思うように」

![]() | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5090491 |





