女歌舞伎
【をんな-かぶき】
[名]
をんな-かぶき【女歌舞伎】(オンナ―)女性が演じた歌舞伎。出雲(いずも)の阿国(おくに)などに始まり、江戸時代初期に流行したが、風紀を乱すという理由で幕府に禁止され、代わって若年の男の役者が演じる若衆(わかしゅ)歌舞伎が登場した。
[例]「少女集まりてこれを世渡りに習へり。をんなかぶきにはあらず」〈西鶴・好色一代女・一・二〉
[訳]「(風流な舞の曲の教授を始めたところ)少女たちが集まって、これを暮らしを立てるための芸として習った。(これは)女歌舞伎ではない」
 | 東京書籍 「全訳古語辞典」 JLogosID : 5090615 |