全訳古語辞典 は行 は 37 はな-の-みやこ【はな-の-みやこ】 (桜の)花の咲き乱れる美しい都。はなやかな都。また、都の美称。[例]「◎咲きいづるはなのみやこをふりすてて風ふく原のすゑぞあやふき」〈平家・五・都遷〉[訳]「◎咲き出る花の咲き乱れる美しい都(=平安京)をふり捨てて、風ばかりが吹いている(わびしい)福原(に都をうつした平家一門)の行く末は危ないものだ」<参考>用例中の「(風)ふく原」は、地名「福原」との掛詞。 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5093504