全訳古語辞典 さ行 さ 9 さん-べき【さん-べき】 <連体> ((「さるべき」(動詞「さり」の連体形+推量の助動詞「べし」の連体形)の撥音便から))それにふさわしい。それ相応の。適当な。しかるべき。[例]「さんべき折節(をりふし)参りて、つれづれなるさんべき人と物語などして」〈更級〉[訳]「しかるべきときにお伺いして、手持ちぶさたな適当な人と話などをして」<参考>中古では多く、撥音を表記しないで「さべき」と書く。 東京書籍「全訳古語辞典」JLogosID : 5105983