憎き微分・積分の発見者はどこのどいつだ?

算数&数学には二つの関所があるそうです。一つめが分数。そして、二つめが微分・積分です。分数は難なくクリアできても、微分・積分で
その憎き微分・積分を発見したのは誰だか知っていますか。それは、かの有名なアイザック・ニュートン。
一六四二年、イギリスに生まれたニュートンは、ペストの大流行を避けて母親の実家のウールスソープという小さな村に避難しているときに、光のスペクトル分解、万有引力の法則、微積分という三大発見をしました。ニュートンはそのときわずか二三歳で、ケンブリッジ大学の学生でした。
ニュートンが微積分を発見するきっかけになったのは、物体の運動を調べはじめたことでした。彼は曲線を点の連続と考え、現在の微分係数に相当するものを考え出したのです。
ところで、「微積分を発見したのはニュートンではなくライプニッツだ」という説もあります。
ニュートンよりもさらに四歳若かったドイツの数学・哲学者ゴットフリート・ライプニッツは、一六八四年にドイツの学会論文誌に微分計算法を発表。その時期こそやや遅かったものの、彼が発表した計算法の方が数学的にすぐれていたため、微積分の真の発見者はライプニッツだとする人も少なくありません。事実、微積分のその後の発展は、ライプニッツの業績に負うところが大きいようです。

![]() | 角川学芸出版 「花マル雑学塾」 JLogosID : 5145098 |