ペットボトル入りのビールはなぜないの?

最近はペットボトル入りのワインや
実は、ペットボトルにビールを入れると、ほんのわずかずつですが炭酸が抜けていってしまうのです。炭酸が抜けたビールなんて考えただけでもイヤですよね。これが、ペットボトル入りビールが発売されない最大の理由です。
おそらくここで皆さんはこう思うはずです。「ペットボトル入りの炭酸飲料はたくさんあるじゃないか。なぜあれが大丈夫で、ビールがダメなんだ」と。
ポイントは飲料に含まれる炭酸の量。ビールに含まれる炭酸の量はコーラなどに含まれる炭酸の量と比べものにならないほど少なく、そのため、ビールはすぐに気が抜けてしまうのです。
もう一つの理由は、リサイクルの問題によって最近は透明のペットボトルしか作られていないということです。日の光に弱いビールは透明な容器には入れておけないのです。
ただし、海外に目を移せば、ペットボトル入りのビールがないわけではありません。アメリカのミラー社では二〇〇〇年から褐色に着色されたペットボトル入りのビールを販売しています。ただし、手に持ったときにひんやりとした冷たさを感じないため、多少味気ないです。
また、ニュージーランドには空の専用ペットボトルを購入し、その中にビールを入れてくれるサービスもあるそうです。

![]() | 角川学芸出版 「無敵の雑学」 JLogosID : 5155066 |