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白バイは昔は何色だった?


①最初から白
②パトカーと同じ黒白ツートーン
③赤かった





正解は③です。警察が初めて交通取り締まりにオートバイを導入したのは大正七(一九一八)年のことで、麹町(こうじまち)署、愛宕(あたご)署、上野署の三か所にそれぞれ一台ずつ配備されました。当時、警察に配備されたオートバイは赤く塗られていたため「赤バイ」と呼ばれたそうです。
赤バイが色を白に変え白バイとして再登場したのは、昭和一一(一九三六)年八月。当時の台数は三二台。オートバイの色を赤色から白色に変更した理由は、欧米各国に配備されているオートバイがすべて白かったから、といわれています。
また、白色は「平和と清潔」をあらわす色であり、白バイ隊員は、交通事故のない安全で快適な交通社会をつくるために活動する「平和の騎士」という意味を込めて白色を使うようになったともいわれています。現在は、警察で緊急自動車として使用されるオートバイの色は白色と法律で決められています。
ちなみに、パトカーが登場したのは昭和二五年。アメリカ軍からオープンカーを譲り受けて初めて登場しました。
パトカーが現在のような黒白ツートンカラーに統一されたのは昭和三〇年でした。当時、国内を走っている車のほとんどが白色だったため、パトカーだと一目でわかるようにするため、黒白に塗り分けたそうです。




角川学芸出版
「無敵の雑学」
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