初めて宇宙に行った時計は?

スイスの高級時計メーカーとして知られるオメガ社。歴史は、一八四八年、ルイ・ブラン(Louis Brandt)が小さな時計工房を始めたことにさかのぼります。
「オメガ」の名は、一八九四年に発表した時計のモデル名に由来し、一九〇三年にこれを社名としました。このオメガという名前ですが、ギリシャ語のアルファベットの最後の文字「Ω」にちなみ、「究極の時計」という意味が込められています。
オメガの時計では、一九六九年、人類史上初めて月面の土を踏んだ宇宙飛行士ニール・アームストロング船長がはめていたスピードマスターというモデルが有名。このモデルは一九六五年からNASAに採用されています。さらには、映画『グランブルー』の主人公のモデルで素潜り一〇一メートルの記録を持つジャック・マイヨールは、一二〇メートルの防水を誇るシーマスターを使用していました。また、一九三二年のロス五輪以来、夏季オリンピック、冬季オリンピックの公式時計にも、しばしばオメガ社のものが採用されています。

![]() | 角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180065 |