夫の携帯メール、こっそり見たら罪になる？

いっとき某新聞の家庭欄で「夫の携帯メールを無断で見るのは是か非か」という論争が交わされていました。きっかけは、たまたま覗いた夫の携帯に女性からのメールを発見した主婦の投稿。「今どきメル友くらいいて当然」という意見があるいっぽうで「いい年してメル友だなんて」「妻に秘密を持つのは何にせよダメ」という意見もありました。
ところで、妻といえども夫のメールを勝手に見ることは、他人宛の郵便物を勝手に開封したときに問われる「信書開封罪」に当たるのでは？　と思いますが、答えはノー。もし、女友だちからのメールを見てブチ切れ、携帯を握りつぶしでもしたら「器物損壊」に当たりますが、メールを見るだけなら、法的な制約はありません。のぞくものぞかないも勝手といえば勝手ですが、円満な夫婦関係維持のためにはどうすればいいのでしょう。
ある評論家は「一回だけのメール交換なら特に話さなくてもよいが、何度もメールのやりとりをするメル友なら、普段からその存在を話題にしておくのは当然」とキッパリ。
もしメールから夫の浮気が発覚した場合はどうするか。弁護士の見解では浮気メールは離婚裁判のときに「婚姻を継続しがたい重大な理由」の証拠になるということで、メールの写真を撮っておくべしとのことです。
六割を超えた携帯電話普及率。夫も妻も清く正しく使いこなしましょう……。

角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180111