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人体再生なんてできるの?


昔、サイボークという言葉が流行しました。事故で失った腕や足を機械で代用し、機械化された人体が人間の力を補うというものです。現在でも、機械で人体のパーツを代用する研究は続けられていますが、バイオ技術の発達によって、代用ではなく本当の臓器や神経、皮膚などをつくり出すことに成功しました。
コンタクトレンズで有名なメニコンでは火傷を負った人に移植する皮膚をつくっています。移植される人から皮膚の一部を採取し、それを培養するのですが、切手大の皮膚が数週間でハガキ大の皮膚一〇〇枚になるといいます。
目の網膜や血管、骨、肝臓などの臓器も同様の技術で再生する研究が進んでおり、いずれは脳を除くすべての臓器が再生可能になるかもしれません。病気や怪我で死亡する、あるいは後遺症に苦しむことは過去のことになるかもしれないのです。




角川学芸出版
「話を盛りあげる究極の雑学」
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