タマちゃんが出現した川はどこ？

二〇〇二年の流行語にもなったアゴヒゲアザラシのタマちゃん。最初に多摩川に現われたのが名前の由来ですが、その後も気ままにあちこち遊泳。〇二年度末現在でタマちゃんが目撃された川は、全部で四つ。多摩川、鶴見川、大岡川、帷子（かたびら）川です。
タマちゃんがひょっこり顔を出した横にゴミが浮かんでいたりすると、それぞれの河川の水質が気になるところですが、環境省が発表した水質調査（二〇〇一年調査）によると、これら四河川のうち最も水質汚染が少ないとされたのは、帷子川でした。
ちなみにこの調査は全国二五四四の河川と一五三の湖沼を対象に行ったもので、河川の水質ワースト一は千葉県の春木川。湖沼では静岡県の佐鳴湖。千葉県の手賀沼は二七年間ワースト一という記録から脱出しました。でも、ワースト二なので、あまりいばれたものではありませんが……。
河川の水質汚染とタマちゃんの健康が気になりますが、〇二年末の段階では、タマちゃんの健康状態は良好というのが、専門家の一致した意見のようです。
なお、二〇〇三年二月一二日には、横浜市の西区長から「ニシ・タマオ」として、タマちゃんに住民票が交付されました。

角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180464