天才児をつくるには?

カリフォルニア州に精子バンクの「クライオバンク」があります。ここに精子を提供できる人は、ノーベル賞受賞者や大学教授、弁護士などで、しかもIQ一五〇以上の人に限られています。
通称「ノーベルバンク」と呼ばれるここでの審査は、一〇〇人中四、五人しか通らないといわれます。徹底した身体検査と能力検査が行われたうえ、ある程度の容姿と明晰な頭脳が不可欠とされるのです。同バンクを利用して生まれた子どもは、少なくとも二〇〇〇人以上、五か国にも及んでいます。そのうち数人の子どもは早い段階からマスメディアに登場し、その驚くべき能力で全米を驚かせています。
カリフォルニア州に住む同バンク“出身”の一人は、二歳にしてコンピュータを扱い、五歳で『ハムレット』を読んだといいます。IQはすでに中学生のとき、成人平均を大幅に上回る数値一八〇を記録していました(平均は九五~一〇五とされます)。
一九七七年の創立以来、約七%の確率でIQ二〇〇以上のドロン・ブレイクという天才児を生みだしました。通常の確率が、〇・〇〇〇〇〇〇〇二%といいますから、その数値は驚異的です。

![]() | 角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180465 |