お年玉ってどのくらいもらっているの?

「もう子どもじゃないんだ」と実感したのは誰からもお年玉をもらえなくなったとき……という人は案外多いようです。あげる立場の大人になったのはめでたいことですが、いざあげようとして迷うのがその額。
そこでいわゆる相場を調べて見ると、小学生低学年は三〇〇〇円、高学年は五〇〇〇円、中学生五〇〇〇円、高校生は五〇〇〇円~一万円というのが一般的です。
とはいっても、世相を微妙に反映しているようで、お年玉の額は二年連続前年割れといいますから、子どもたちもちょっぴり気の毒に思えます。みずほ銀行の調べによると、小学校高学年の子どもが二〇〇二年にもらったお年玉は一人平均二万五三五〇円で、二〇〇一年より一八八円のマイナスだとか。また、お年玉をくれた人の数は平均六・二人でこちらの方は過去二八年間の調査での「最低記録」になりました。
お年玉の額が減ったのは、一人あたりのくれる額が減ったことより、くれる人の数が減ったことが影響しているのかもしれません。
しかし、そもそもお年玉が「ポチ袋」に入れてあるのは、少しというニュアンスの「ぽっちり」やそのものズバリの「これっぽっち」のポッチからきているという説もあります。それでも文句をいう子どもには「来年からは少額生になりたい?」と諭してやりましょう。思わず身震いしたのは、サムいギャグのせいだけではありますまい。

![]() | 角川学芸出版 「話を盛りあげる究極の雑学」 JLogosID : 5180505 |