100辞書・辞典一括検索

JLogos

67

香典は通夜にも告別式にも持参するべき?


通夜と告別式の両方に参列するときは、香典はいつ渡せばいいと思いますか。
(1)通夜
(2)告別式
(3)通夜も告別式も両方
答えは(1)。香典は、通夜、葬儀、告別式のどれに持参してもかまいませんが、もしも通夜と告別式の両方に参列するときには、最初の弔問のとき、つまり通夜に持参します。
告別式は二度目の弔問にあたりますから、香典は不要です。受付では記帳だけします。そのときには「お通夜に伺わせていただきました」と受付係に一言伝えましょう。
香典は不祝儀袋に入れます。不祝儀袋にはいくつか種類があり、故人の宗教がわかっているならば、ふさわしい不祝儀袋を選ぶのが一番ですが、宗教がわからなくても、共通して使用できるものを使えばいいのです。白黒の水引で、蓮(はす)の花の模様のない白無地の不祝儀袋を選べば、宗教の別なくオールマイティーです。
表書きは「御霊前」と書きます。表書きは黒よりも薄墨で書くのが正式です。水引の上半分に「御霊前」などの表書きをし、下半分には、送る側の名前をフルネームで書きます。
故人の宗教がわかっているときには、次のようなしきたりを守ります。
仏式の場合は、蓮の花模様のある袋が専用とされています。表書きは「御供料」「御香料」「御香典」「御霊前」「御仏前」。
神式の場合の表書きは「御霊前」「御榊料」「御玉串料」など。
キリスト教の場合は、十字架やユリの花の描かれた専用の袋もあります。表書きは「御霊前」「御花料」「御供料」と書きます。カトリックの場合は「御ミサ料」と書くこともあります。
何人かまとまって香典を出すことも可能です。その場合の表書きの下半分にはメンバー名を連名で書きます。目上の人を右側に、目下の人が左側に来るようにします。ただし、多人数になるときは、「○○一同」「○○有志」などと書いて、全員の名前を記した別紙を同封しましょう。連名で名前を書くのは三名くらいまでが適当でしょう。




角川学芸出版
「社会人のマナー188」
JLogosID : 5190143