仕事の依頼を断るときは、よい印象を残すように

一般的に、何かを断るときは、頭から「ダメです」「できません」というのではなく、「そうなさらないほうがよろしいのでは」「いろいろの事情から、むずかしいかと思います」などと、遠回しにいうほうがいいとされています。
しかし、仕事の依頼に関しては、「イエス」か「ノー」かをはっきりいうべきです。「よく、考えさせていただきます」といって、実は断ったつもりになっているケースがありますが、これでは断ったことにならず、後々、かえって、行き違いを生む原因になりがちです。
断る場合は、「今回は都合がつきにくいので」ではなく、「残念ながら、今回は都合がつきません」「今回はお受けできず、残念です」のようにいえば、角が立ちません。
また、この会社とは二度と仕事はしないつもり、という場合でも、できるだけよい印象を残すような断り方を心がけます。
「こんな条件では絶対に無理です」といったのでは身もふたもありません。たとえ、条件的にかなりの差があったとしても、「また、何かのご縁があるとうれしいのですが」というようにしましょう。

![]() | 角川学芸出版 「社会人話し方マナーとコツ」 JLogosID : 5200055 |