思い込みで話していませんか?

長いつきあい。おたがいに何でもわかりあっている、と思い込みすぎ、たとえばメニューを選ぶときなら、「あ、A子は昔からアンチョビが大好きだから、パスタはアンチョビソースでしょう? 私はカルボナーラにしよう。ここ、アンチョビソースとカルボナーラをお願いします」と、自分の思い込みだけですべてを進めてしまう人がいます。
その日はお昼にも魚を食べたので、ミートソースなどを食べたいと思っているかもしれません。
思い込みで話す人の特徴は、相手や周りの人の意見を聞こうとしないことです。「彼女はこういうタイプだから、こうするに決まっている」というように、何もかも、自分の思いだけで決めてしまい、その思いから話をどんどん発展させてしまうのです。
「え、今日はデザートはパスなの? どうして? あ、わかった、私に内緒でダイエットを始めたのね。ずるいわ、一人だけこっそりやせようなんて。絶対、デザート食べさせちゃうからね」というような具合です。相手はその日、どうもお腹の具合がよくなく、ランチをつきあうのがやっとだったのかもしれません。
どんな場合も自分の思い込みで進まず、「あなたは何にする?」「あなたはどうする?」と相手の希望を確認してください。

![]() | 角川学芸出版 「社会人話し方マナーとコツ」 JLogosID : 5200114 |