ショックを与える知らせはワンクッションおいて

家族の一人が重い病気であるとか、離れて住む高齢の両親に、身内の不幸があったことを知らせるなど、衝撃的なことを伝えるときは、ワンクッションおいてから話すようにしましょう。
たとえば、「あまりよい知らせではないんだけど……」とか、「ちょっと残念なお知らせがあるの」「よいお知らせではないので、覚悟して聞いてね」のように、です。
昔、急な知らせは電報に頼っていた時代、たとえもう死亡してしまった場合でも、はじめに「キトク」の電報を打ち、一~二時間してから「シス」と電報を打ったものでした。衝撃的なことは、こうしてステップ・バイ・ステップで知らせたほうが受け入れやすいというわけです。
最近はケータイ電話でダイレクトに知らせがいってしまう時代。しかし、相手が高齢である場合などは、あえて段階的に知らせるのも心づかいのうちでしょう。

![]() | 角川学芸出版 「社会人話し方マナーとコツ」 JLogosID : 5200144 |