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病気の境涯に処しては病気を楽しむという事にならなければ生きて居ても何の面白味もない


【名言名句】
病気の境涯に処し
ては病気を楽しむという事にならなければ生きて居ても何の面白味もない

【解説】

長年の病苦にめげず、「病牀六尺」をわが世界として歌道に精進し、数多くの名句、名文を発表した子規の言葉には重みがある。
子規はこのときすでに、生きるもよし、病もよし、また死ぬもよしの心境にまで達していたのだろう。病気を楽しむ境涯には病苦はない。
同じようなことを良寛もいっている。「災難にあう時は災難にあうがよく候、死ぬ時節には死ぬがよく候。これが災難をのがるる妙法に候」というのである。災難を病気に置き換えたらよい。
【作者】正岡子規
【生没年】1867~1902
【職業】俳人・歌人
【出典】『病牀六尺』




あすとろ出版
「名言名句の辞典」
JLogosID : 5450096