魚は河に棲んでいるけれど河の大きな相は見えないのだ
【名言名句】
魚は河に棲んでい
るけれど河の大きな相は見えないのだ
【解説】
親鸞の求道の生涯を描いた作品の中で、比叡山|座主・慈円が若き日の親鸞をさとした言葉。作者の精神生活の側面を示している。
河にすむ魚が河の大きな流れを知らないように、人間も人間世界の広さや真実の姿を知らない。人間はややもすると身近なものだけを見てしまいがちだが、自分の立場を一歩離れて外の世界に目を向けよ、という。
【作者】吉川英治
【生没年】1892~1962
【職業】作家
【出典】『親鸞』
| あすとろ出版 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450446 |