同じように危険な行き過ぎが二つある理性を直ちに否定することと理性の他は何も認めないことと
【名言名句】
同じように危険な
行き過ぎが二つある理性を直ちに否定することと理性の他は何も認めないことと
【解説】
パスカルは、理性を否定するのもまちがいだが、理性万能も行きすぎであるといい、理性を超越する神、つまり宗教の必要性を強調する。
高度情報社会、ハイテク社会が進行する過程で、若者のあいだに「フィーリング」偏重の現象が起こった。鋭い直感と感覚・気分が時代変革のキーワードとして信仰されるようになった。あたかもパスカルの「直感による行動」現象に似ているが、これもまた行きすぎで、正しくは理性と直感が平衡を保つことなのである。
【作者】パスカル
【生没年】1623~62
【職業】フランスの数学者
【出典】『パンセ』
【参考】気圧の高低を表す単位の「ヘクト・パスカル」は、このパスカルに由来している。パスカルは数学・科学・哲学と幅広い分野で才能を発揮している。「パンセ」とはフランス語で思想、思考という意味を表す。『パンセ』はパスカルの死後、残されたメモなど遺稿をまとめて刊行された。
| あすとろ出版 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450472 |