神が人間に一つの舌と二つの耳を授けしはわれわれがしゃべるより他人から二倍よけいに聞くためなり
【名言名句】
神が人間に一つの
舌と二つの耳を授けしはわれわれがしゃべるより他人から二倍よけいに聞くためなり
【解説】
人間は謙虚に他人から教えを受け、知識を豊かなものにしなければいけない。
話をよく聞いて吟味することが大切で、軽はずみに自分の知識をひけらかすのは、つつしまねばならない。
「思慮なき人は常に談ず」(ホーマー)ともいう。「聞き上手」という姿勢を身につけることも自分を磨くことになるのだ。
『教説』はディオゲネス・ラエルティオスの『ギリシャ哲学者列伝』のエピクロスの項によるものである。
【作者】エピクテトス
【生没年】55頃~135頃
【職業】古代ローマの哲学者
【出典】『教説』
【参考】エピクテトスは、ストア派の哲学者で、ドミティアヌス帝の追放に遭い、亡命して哲学の学校を開いたという。『アレクサンドロス東征記』で知られる弟子のアッリアノスがエピクテトスの教えの多くを『語録』としてまとめている。
| あすとろ出版 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450485 |