故事ことわざの辞典 世間・世の中 世間 27 いざ鎌倉【いざかまくら】 【故事】故事【解説】「一大事が発生した。さあ、鎌倉へ」という意味で、平時に緊急事態が生じた場合に使う。▼鎌倉幕府の執権職を辞した北条時頼が諸国を視察中、大雪の夜に佐野源左衛門尉常世の家に泊まり、梅・松・桜の鉢の木を焚いてもてなされる。その時に常世が語る「是は只今にてもあれ、鎌倉に御大事あらば……一番に馳せ参じ」ということばによる。【出典】鉢の木(謡曲)。 あすとろ出版「故事ことわざの辞典」JLogosID : 5550182