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生物の共生の創発阻害要因
【せいぶつのきょうせいのそうはつそがいよういん】


restrainer of the emergence of biological symbiosis

粘菌と大腸菌とを栄養の豊富な状態に維持すると、粘菌が大腸菌を食べるが、最後には粘菌の方が死んでしまう。ところが貧栄養の状態に維持すると、大腸菌がくずあん状の物質をつくり出し、そのなかで粘菌は生き延びる。この関係を長期間維持すると、片方を排除するともう片方も生存できないようになる。この場合、貧栄養という条件が、何らかの形で創発阻害要因を除去したことになっている。(等々力政彦の実験による。)
(索引:p.36「創発研究戦略再考」)




丸善
「パリティ」
JLogosID : 5600238