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青柳町
【あおやぎちょう】


(近代)明治6年~現在の町名。はじめ函館市中の1町,明治32年函館区,大正11年からは函館市の町名。函館山麓の市街地区域の拡張により成立。町名は,地内に大きな柳の老木があったことによるという(函館地名考)。明治9年の本籍戸数109・人口356,ほかに入寄留者95人(管内村町別戸口表)。明治12年北海道初の公園が開園。これはイギリス領事ユースデンが勧誘し市民が資金や用地を寄付し,開拓使が補助金を支出して,同11年着工。明治14年街区改正事業により蔭町と住吉町・柳町の各一部を編入。同16年住吉学校が住吉町より移転,現在の青柳小学校。明治30年の本籍戸数238・人口914(伊藤鋳之助文書)。同40年石川啄木が当町に居住。同年の大火で一部罹災。同42年私立函館図書館開設(昭和3年市立となる)。大正2年函館水電の路面電車が運行。同9年の世帯数562・人口2,570。昭和9年の大火では563世帯が焼け出された。翌10年の世帯数203・人口939,有業者人口187のうち商業78・公務自由業41。昭和26年市営住宅新築。同30年の世帯数390・人口1,635。同40年春日町と相生町・汐見町・谷地頭町の各一部を編入。人口は昭和39年1,596,同40年4,679。同年の産業別人口は,卸小売518,建設製造455,サービス業353など。昭和41年市立函館整肢学園開設,市立函館博物館完成。同50年の世帯数1,165・人口3,603。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000069