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旭橋
【あさひばし】


石狩川に架かる橋。旭川市の常盤通と旭町1条1丁目を結び,国道40号が通る。第2次大戦前から札幌市の豊平橋,釧路市の幣舞(ぬさまい)橋とともに道内三大名橋として有名。明治25年11月ほぼ現在地に長さ50間,幅1間の板橋が架設され,同27年高欄付きの木橋を架設,鷹栖橋と称した。明治31年の出水で流失,同型の橋を再建した。明治32年から陸軍第7師団の建設工事が始まり交通量も増大したため,同34年永久橋への架け替えに着工,同37年に完成し,旭橋と改称。橋長342フィート(約104.2m),幅員5.5m,主径間はシュヴェードラートラスで49mの曲弦トラス,側径間は木造桁橋であった。交通量の増大や市電の開通などにより,昭和3年架替工事を起工,同7年11月に現在の橋が竣工した。型式はブレースト・リブ・バランスド・タイド・アーチで,橋長226m,幅員18.3mで,車道・人道・電車軌道が付設された。軍都旭川を象徴し,橋門横には軍人勅諭綱領の額が掲げられた。この橋は雄渾なアーチの美しさ,橋上から眺望できる大雪の秀峰が織りなす自然が調和した橋として知られる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7000224