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鴛泊港
【おしどまりこう】


利尻島北東部,宗谷地方東利尻町にある地方港湾。ペシ岬の南側に位置する。管理者は東利尻町。航路泊地面積5万5,000m(^2),年間の入港船舶数1万9,026隻,取扱貨物量80万7,431t(昭和59年現在)。明治18年日本郵船会社が政府指定航路として小樽を基点に定期航路を開始,鴛泊港も寄港地となった。それ以前は天然の良港である本泊港が使用された。明治25年12月ペシ岬に道内初の石造灯台が設置され,以後鴛泊港は発展した。ペシ岬は北に突き出た天然の防波堤の役割を担うが,航海の安全と汽船化,漁船の大型化により良港建設の必要が生じ,昭和7年船入澗が着工,同10年北日本汽船が稚内―利尻―礼文(れぶん)の定期三角航路を開設。昭和11年には鴛泊に本社を置いた利札運輸が道庁命令航路である稚内―鴛泊―香深(かふか)の運行の指定を受けた。昭和12年には港が完成,昭和27年には係船岸が完成した。昭和47年から東日本海フェリーによる離島航路が整備され,同50年からは1,000t級のフェリーが就航した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7001444