五色温泉
【ごしきおんせん】

後志(しりべし)地方蘭越町湯里にある温泉。ニセコ温泉群の1つで,ニセコ山系の中腹,標高750mにあり,北にイワオヌプリ(1,118m),東にニセコアンヌプリ(1,308.5m)がそびえる。温泉名は硫黄泉のほか4種類の鉱泉があることにちなむ。かつてはニセコ温泉と称した。明治41年に倶知安(くつちやん)の小川拓が発見,大正7年に稲村温泉旅館,昭和3年に井上温泉旅館が営業を始め,同12年には国鉄札幌鉄道局がスキーヒュッテ山の家を建設した。春から秋には登山・ハイキング,冬はスキーでにぎわい,露天風呂もある。含芒硝食塩泉で80℃前後。神経痛・婦人病などに効くという。旅館1軒とニセコ山の家がある。函館本線昆布駅から北へ13km,倶知安駅から西へ11km,両駅間には温泉を経由するバスの便がある。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7003009 |





