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サロマ湖
【さろまこ】


網走地方の湧別町・佐呂間町・常呂(ところ)町にまたがる潟湖。オホーツク海とは長さ25km,幅200~700mの砂嘴によって境される。湖の周囲72km,面積151.6km(^2),最大水深19.6mの全国で第3位,道内最大の富栄養湖。昭和4年三里浜~常呂町ワッカ間を人為的に開削して以来,河口の幅260m余で海と通じ,生息する生物も魚類ではカレイ類,ニシン・ワカサギ・コマイ・チカ・ホッカイエビ,底生動物ではシジミ・ウミエナ・エゾタマキビ・ヒメシラトリなどがある。サロマ湖のカキは安政3年松浦武四郎の「廻浦日記」に初めて記され,「殖民状況報文北見国」鐺沸村の項には「猿澗湖ハ鹹味ヲ帯ヒ諸種ノ魚類ニ富ム,冬ハ鰡,鯇,鰔,イトウ等ヲ漁シテ販売シ春ハキウリ,ソイ,チカ,小鰊,鰈,コマイ,河豚等ヲ漁シテ粕ニ製ス,牡蠣モ亦繁殖ス。鮭,鱒ハ湖中ニ入リ猿澗川口ニ其漁場アリ」とある。明治45年の漁業組合設立以後数年間カキは約4,000樽を産出。常呂町栄浦の牡蠣島はこの頃に命名された。カキ生産は昭和6~7年を頂点に急減し,同27年養殖漁業に転じてから安定した。一方ホタテ漁は明治末年から大正12年大漁期を迎えるが乱獲により不漁となり,昭和30年以降筏垂下式による稚貝採苗適地となり,現在ホタテ養殖は全海面を利用し急成長を遂げた。湖に流入する河川は東から芭露川・佐呂間別川・ホロイワ川・トップシュベツ川・トカロチ川・床丹川・テイネ川などがあり,佐呂間別川は河口に小さい三角州を形成している。砂嘴にはカシワ林があり,西の千鳥ケ浜付近の湿地帯には原生花園があり,キムアネップ岬周辺は秋に赤く色づくアッケシソウの群落があって昭和32年道天然記念物に指定された。一帯は昭和33年網走国定公園に指定された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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