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常紋トンネル
【じょうもんとんねる】


網走地方の生田原(いくたはら)町・留辺蘂(るべしべ)町の境界にあるトンネル。石北本線の金華駅と生田原駅の間にあるトンネルで,長さ507m。大正元年から同3年にかけて通称タコ人夫が原始林を切り開いて造ったもので,1日15時間の強制労働を強いられ,百数十人の犠牲者を出した。昭和51年地元で行われた慰霊祭では発見された多くの遺骨を供養し,金華駅を見下ろす丘に常紋トンネル工事殉難者追悼碑が建立された。道内の労働史上最大の殉難事件であるが,記録には一切残されていない。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7004032