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道央自動車道
【どうおうじどうしゃどう】


札幌市を通り,胆振(いぶり)地方と空知地方を結ぶ高速自動車道。北海道縦貫自動車道(函館市―室蘭市―札幌市―旭川市の計画)の部分称(通称)。札幌市白石区大谷地~苫小牧市間と,札幌市白石区米里~岩見沢市間が完成した後,昭和60年10月に大谷地~米里間が開通,同61年10月苫小牧~室蘭間も開通した。昭和43年に千歳空港のある千歳市泉沢と,札幌市に接する北広島市大曲の間(延長23.3km)で着工された。昭和47年開催の札幌冬季オリンピック大会に間に合わせるためであった。昭和46年に2車線開通し,千歳~札幌間の選手団・観客輸送に役割を果たし,終了後の同47年秋に4車線完成となった。緩やかな火山麓を削り,畑地・牧草地・疎林の間を縫う道路は,道内初の高速道で北海道らしさを満喫させるコースであった。以後,札幌~東京間を中心とする航空客の輸送と,沿道の千歳市・恵庭市の工業団地形成に大きな役割を果たしてきた。しかし経済の低成長期に入り道路の延長工事は遅れ,昭和53年に千歳市~苫小牧市間11.6km,大曲~大谷地間約5kmが延長された程度である。一方,岩見沢市~米里間31.9kmは泥炭地帯のため基礎固めに難渋し,昭和58年にやっと開通した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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