美河
【みかわ】
(近代)昭和11年~現在の行政字名。はじめ三石村,昭和26年からは三石町の行政字。もとは三石村大字幌毛村の一部,上三石原野・上三石。かつてはヒリカヤリ(戊午日誌)・ヒリカナイ(北海道蝦夷語地名解)と呼ばれた地域。大正2年から開拓者の入植があり,昭和5年には三石川上流からの道路も開通するが,離農者が多く,同20年には1軒だけとなった。同25年からは再度入植が始まるが,同42年には第2次大戦前からの1軒だけとなった。さらに同46年には国営灌漑ダムの建設に伴い最後の1軒も離農し,定住者はなくなった。当地は戦前から造材が行われており,また静内町奥高見への宿泊地ともなっていた(三石町開基百年記念誌)。世帯数・人口は,昭和25年2・12,同30年46・328,同35年16・21。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7008380 |