三菱鉱業美唄鉄道
【みつびしこうぎょうびばいてつどう】

美唄市にあった鉄道。函館本線の美唄駅から東に分岐し，美唄炭山を経て常盤台（ともに美唄市）に通じた。延長10.6km。石炭輸送を目的に石狩石炭会社が明治39年に専用鉄道の免許，さらに大正２年10月に軽便鉄道法（明治43年施行）の免許を得て，同３年11月５日に美唄～美唄炭山（当時の駅名は沼貝）間に軌間1,067mmの蒸気鉄道を開業した。その後経営者が相次いで変わり，大正４年９月に三菱合資のもとで鉄道部門が独立して美唄鉄道株式会社が設立され，大正13年12月に三菱鉱業の専用鉄道の一部であった美唄炭山～常盤台間を買収した。昭和25年４月に三菱鉱業の経営となったが，同47年６月１日に廃止された。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7008472