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妙応寺
【みょうおうじ】


函館市石崎町にある寺。日蓮宗。山号は日持山。本尊は釈迦牟尼仏。妙応寺は,北海道へ最初に渡来した僧といわれる日持上人の旧跡の地と伝えられている。寺伝によると,日蓮の六老僧の1人日持が,海外布教を志し,津軽外ケ浜石崎よりこの地に渡ったのは永仁4年。庵を結んで住むこと4年,自作の宗祖日蓮の木像や仏像,経文を書いた経石などを埋め,正安元年大陸へ渡って行ったという(亀田郡内寺地留帳・北海道寺院沿革誌)。また「蝦夷実地検考録」(函館市史史料1)によれば,その木像や経石などを埋めた所に,後世建てられた妙経石と題額された石碑には「駿州松野村人,同村蓮永寺開山蓮華阿闍梨為弘法,永仁三年正月帆海而航于異域,渡漢土,遂来松前,駐錫于此」と記されており,ここが日持の終焉の地だとする。この日持の旧跡地に,享保年間(一説には正安元年ともある)帰依者が一宇を建て,経石庵と称したのが当寺の始まりである。安永年間火災に遭う。文政10年箱館実行寺の末寺となり住職を置く。しかし寺院の維持は困難で,葬祭だけを行っていたが,北海道への移住者の増加とともに信徒が増え,永続方法がたったので,明治12年庵住職佐藤照禀の時に許可を得て,日持山妙応寺と公称した(亀田郡内寺地留帳・北海道寺院沿革誌)。




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「角川日本地名大辞典」
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