村山
【むらやま】
(近代)昭和7年~現在の行政字名。はじめ大野村,昭和32年からは大野町の行政字。もとは大野村大字市渡村の一部。大字市渡村の北東部一帯を村山と称した。明治38年地内の国有林が村有牧場として払い下げられ,大正期当別トラピストが牧場内の通称焼野に洋牛種を放牧,バターとクリームの製造を行う。昭和7年の世帯数42・人口262。第2次大戦中は国の補助打切りのため荒廃化するばかりであったが,同29年牧道の築造が始められ,同33年からは草地造成,牧柵新設,牧舎建設,牧道延長工事が開始される。なお肉牛は昭和32年度から導入された。昭和28年各学校がこの地に落葉樹を植林,戦後の学校林のはじめとなる。同35年北海道が280haを借入,道営模範牧野としての運営を行う。同43年道営牧場が町移管となる。
| KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7008824 |